歯科医師

歯の治療と保健指導を行う医療系の資格

歯科医師は人の歯や口腔内全般の診療や治療をしていくための医系資格です。

人の病気の中でも口腔内というのは大変特殊なものであるため、一般の医師とは別の課程により学習をし独自の国家試験制度により管理されています。

歯科医師として勤務をするためには事前に歯学部のある大学で6年制の課程を修了したのちに国家試験を受験しそこで合格する必要があります。

また国家試験に合格をしたからといってすぐに歯科医師として勤務をすることができるわけではなく、歯学部もしくは医学部のある大学附属病院や厚生労働大臣指定の病院などの診療施設で1年以上の臨床経験を積まなければならないことと定められています。

歯学部が設置されている大学は国公立と私立合わせて全国で36校とあまり数そのものは多くありませんが、医学部と比較をすると入学に必要な偏差値は若干低めなので入りやすいといえます。

しかし医学部はどの大学を出ても平均的に国家試験の合格率は約90%程度であるのに対し、歯学部は大学によってかなり国家試験合格率にばらつきが見られます。

ですので歯学部に入学はしたものの、学校内の教育レベルがあまり高くなく国家試験に合格をするためには自主的に相当勉強しなければいけないということもよくあります。

学校を選ぶときには目先の偏差値だけでなく国家試験合格率も詳しくみておくことが重要です。

競争激化により審美歯科や介護歯科に転向する人も

歯科医師免許は取得をするためにかなりの時間とお金がかかる資格ではありますが、医師や看護師と比べると仕事を長く続けていくという条件は厳しくなってしまいます。

というのも歯科医師の多くはある程度の臨床経験が見についたタイミングで独立開業を目指すため、同じ地域に数件が開業歯科が居並ぶということもよくあるためです。

そのためせっかく開業をしたものの、同業の歯科医院と比較して立地条件が悪かったために赤字経営が続いて廃業となってしまったような例も見られます。

そこでここ最近では通常の歯科診療では食べていけないために、審美歯科や介護歯科といった別の分野に特化した営業をする歯科医師が増えてきています。

特に多いのが審美歯科と言われる歯列矯正やホワイトニングなどを行う歯科で、保険のきかない自由診療により美容のための歯科を提供しています。

介護歯科では主に介護施設を定期訪問したり、寝たきりなどで動けない高齢者の自宅を回って歯科診療をしていきます。

ここ近年では入院をしない訪問看護や訪問介護が増えているので、地域の介護事業と一体となって訪問歯科も行われています。

どうしても自分で歯科医院を開業したいという夢を持つ人は、歯科としての腕前はもちろんのことしっかりとした事業計画を用意し、自ら店舗運営ができるような経営の勉強もしておくことが必須となります。