グローバル化に関わる入国審査官
現代は、グローバル化が進んでいますので、海外へ行く日本人、逆に海外から日本にやってくる外国人といったように、人々の流動が増えています。
そのような流動が進む世の中ですから、出入りする人の審査や管理が必要です。
ここのところ、頻発する様々な犯罪を防ぐためでも、不法侵入者を国に入れないためでもあります。
そういった管理、審査をするのが国家公務員である入国審査官です。
入国審査官は日本人の出帰国、外国人の出入国に深く関わっていると言えるでしょう。
入国審査官の3つの義務
入国審査官には3つの主な義務があります。
どのようなものか、ご説明致しましょう。
1つ目は、「出入国審査」ですが、海外旅行を経験された方はご存知でしょう。
「出入国審査」は、海外に行くときに必要なビザやパスポートをチェックし、入国の目的等を質問し、問題なしならば、入国を許可、問題があれば、入国を許可しません。
また、海外に行く日本人の出国審査、戻ってくる場合の帰国審査も同じように行います。
この義務は、入国審査官の代表的なものです。
2つ目は「違反審査」です。
外国人による不法入国、不法滞在があった場合、入国警備官等によって、その外国人は身柄拘束をされます。
入国審査官は、そういった外国人の身柄を入国警備官から、引き渡され、その人の犯した違反について、確認しなければなりません。
その違反によって、外国人の強制退去が必要かどうかを入国審査官が審査するのです。
3つ目は「在留資格審査」というもので、日本に滞在中の外国人における様々な目的による在留期間延長を認めるかどうか、審査します。
その外国人滞在によって、日本社会にどのような利益があるか、安全性は守られているのか等、入国管理法を踏まえた上での審査となるようです。
入国審査官になるために公務員試験を突破しよう
入国審査官は、法務省入管理局における国家公務員ですから、なるには国家公務員採用一般職試験を受けて、合格しなければいけません。
そういった試験に合格しましたら、各地にある地方入国管理局の面接を受けます。
そこで、合格しますと、入国管理局職員として採用されるのです。
試験合格当初は「法務事務官」としての採用ですが、数年勤務して経験を積むことで、「入国審査官」として働けるようになるのです。
なるための試験はこうした公務員試験のみになります。
採用されるには、公務員試験の成績と面接で決められますから、いかに上位合格かということが決め手になったりもするようです。
そのためには、国家公務員試験の傾向と対策について、しっかりと学んだ方が良いでしょう。
公務員試験の予備校を活用されると傾向と対策等の面倒を見てもらえるでしょうから、こういったところで、勉強するのもお勧めです。