リフォーム設計の仕事内容
不動産ブームと言われている現在ですが、中でも大きな注目を受けているのがリフォームです。
テレビのバラエティ番組でもたびたび紹介されているように、現在のリフォーム技術はかなり高度なものになっていることから、既存の住宅の基幹部分を残したままで全く違う住宅設備にすることが可能になっています。
全国にはかなりの数の古い住宅がありますが、依頼を受けてリフォーム工事をすることにより、完全に立て直すよりもぐっと安い料金で新築同様の住宅を手に入れることが可能です。
しかし一方で、リフォームというのは新築のように完全にゼロから作り上げるというのではなく、もともとあった住宅をどう新しく活かすかという能力が求められます。
さらに、これからその住宅で住む人がどういった生活スタイルをしており、どんな住宅を希望しているかということを聞き取りながら、新たに設計をしていかないといけません。
そのためリフォームを行う業界ではリフォーム設計を相談するための専門員を配置しています。
リフォーム設計に関しては専門的な知識だけでなくデザイン面や設備提案といったことも必要になるので、より顧客に寄り添った話ができる人材が求められているのです。
現場での活躍
リフォーム設計を行うスタッフは、ほとんどの場合で民間資格を取得しています。
リフォームに関する資格はかなりたくさんありますが、代表的なものとしては「マンションリフォームマネジャー」や「増築相談員」「インテリアコーディネーター」「リフォーム提案士」といったようなものです。
他にも複数の住宅関連の技能資格があるので、いずれかを取得しておくことで、より具体的な提案をしていくことができるでしょう。
ただし、実際にリフォームをするということになると、専門的な設計技術を持った建築士や設備管理士といった人たちへの相談が必要になってきます。
上記で紹介した民間資格では住宅や建物の基本的な構造について学習をするので、具体的な設計段階になって不可能とならないように提案していくことが重要です。
職種に合うタイプ
リフォーム設計の仕事は、建築関連の仕事の中でも女性が活躍しやすい現場となっています。
というのも住宅リフォームをする場合、その要望として最も多く依頼されるのがトイレやお風呂、キッチンといった水回り部分だからです。
そうした水回りは女性が特にこだわる部分となっており、できるだけ新しくてよいものにしたいという気持ちを持っています。
そこでリフォーム設計では女性によくある要望を汲み取り、そこから住む人全員にとってよりよい環境を提案していくことになるでしょう。
クライアントの話をよく聞き、最もよい提案をしていけることが、よいリフォーム設計の役割と言えるでしょう。