トリマー

ペットの身の回りの世話をする仕事

トリマーとは、ペットショップなどでペットとして飼われている動物の身だしなみのケアをするための仕事です。

ちなみに「トリマー」という職業名称は「trim」という英語の「切る、カットする」という意味から来たもので、最初は毛並みの長い犬やネコのためにそのヘアをカットして身だしなみを整えるための職業として登場しました。

しかし日本でペットブームが起こることにより、より多くの品種の犬やネコなどを飼育できるようになったことから、毛並みのカットだけでなくそのほかの身の回りのケアをするためのプロの需要が高くなりました。

そこで日本に先駆けてペット大国となっていた欧米の「グルーマー」という耳かきや爪切り、シャンプーなどをすべて世話する仕事に近い業務もトリマーが行うようになりました。

トリマーという職業名称は日本国内のみのものであるため、海外のお客さんを相手にする場合やより最新のペットのケア事情を学ぶために留学などをするときには「グルーマー」という名称を使用するようにしましょう。

現在ペットショップなどでトリマーとして勤務をしている人の約9割は女性となっており、女性に人気の技能職としても定着しています。

トリマーとして勤務をするためには

トリマーとして仕事をするために何か特定の資格を取得しなくてはいけないということはありません。

ですがやはり全く未経験のままできる仕事というわけでもないため、就職の現場においては民間の資格所有者を優先して採用しています。

大手ペットショップなど研修制度がきちんと整っているところなら未経験の人でも見習いから採用をしてくれる可能性もありますが、その場合には数か月~数年の修業期間ができてしまうためやはり事前に資格を取得しておいた方が有利と言えるでしょう。

トリマー関連の資格として最も有名なものとしては、「JKC公認トリマー」というものがあります。

JKCは「ジャパンケンネルクラブ」の略称で、日本国内のペット関連の管理業務においては最も有力な団体となっています。

JKCのトリマー資格を取得するためにはまずは認定の学校に通学し、必要な実習や試験をしていきます。

在学中にはブラッシング、爪切り、耳掃除、シャンプー、カッティングなどのペットの世話全般について学ぶことができるので、実際に勤務をしたときに大切なペットを傷つけることなく作業を進めやすくなります。

ペット関連の資格としては獣医師や訓練士よりも比較的取得をしやすいので、将来的にペット関連の仕事をしていきたいという人にとってもおすすめです。