水族館スタッフ

水族館

水族館スタッフの仕事

水族館飼育員の一般的な仕事は、水族館にいる魚や海洋動物たちの飼育・管理です。
水族館の多くは、海獣類と魚類の担当が分かれていて、魚類のなかでも、水槽ごとに担当を持ったうえで仕事をしています。

水族館飼育員が1日の最初に行うことは水槽の巡回です。
産卵などが始まっていないか、病気の魚がいるかどうかを開館前に見て回り、健康状態を確認します。水槽の環境チェックも欠かせません。
魚たちが快適に生活できるのはもちろん、来場者に不快感を与えないためにも、水槽内をキレイに保ちます。

もし魚が病気にかかっていた場合は、別の水槽に移し替え、獣医からの処方に従って薬を与えます。時には24時間で看病したりするケースも。

水族館にいる生物は、それぞれの生態が異なるぶん、食べる餌や量が異なります。
そのため、餌を解凍する間に、小さな魚用に餌を小さく切ったり、餌の量を計ったりします。
魚たち全体に行き渡るように餌を与えるだけでなく、餌の食いつきを見ながらの健康チェックも重要な仕事です。

来場者が楽しめるよう、水槽内に入って餌を目の前で与えたり、館内のイベント企画も行ったりします。
水族館の最大イベントともいえるイルカやアザラシのショーは、海獣たちのトレーニングを日頃から行う水族館スタッフ(トレーナー)の努力の賜物です。

水族館で働くには

水族館スタッフとして働くには、勤務先が民間もしくは公立の水族館施設に分かれます。
民間の場合はとくに資格は必要ありませんが、公営の水族館施設で働く場合は、公務員採用試験の合格が必要です。

しかし、求人のほとんどが欠員募集であるため、水生生物に関する知識がある人・水族館で働いたことがある経験者が優遇されるといわれています。
また、民間企業へ委託している水族館が増えてきているため、アルバイトの採用活動を行うところも多いそうです。

多くの水族館スタッフは獣医師免許保持者か、水産・畜産大学もしくは専門学校で海洋や動物知識を習得をしているため、そのようなスキルは必須といえるでしょう。

水族館スタッフの給料・やりがい

水族館スタッフの給料は、地域や勤務地によって異なります。
公立水族館スタッフ年収は288万円から800万円、民間では200万円から400万円、契約・アルバイトでは150万円から350万円と、勤務先・雇用形態で開きがある状態です。

やりがいとしては「生き物と日々触れ合える」「イルカやアザラシの訓練が楽しい」「飼育員しか知らない動物たちの姿が見られる」といった声があがっています。