薬剤師の仕事内容
医師の診察を受けた後、指示に従いお薬の処方を行なうことが主な薬剤師の仕事内容と考えている人も多いと思いますが、その他にも様々な仕事内容があり、勤務先に合わせて医薬品の知識以外のスキルも必要とされます。
薬剤師として働くには薬剤師国家試験に合格する必要があります。また6年制の薬科大学や大学の薬学部で知識や技術を学んだ人でないと受験資格が与えられません。人命にかかわる仕事になるため責任感があり、やりがいを求める方におすすめの仕事です。
薬剤師の種類
病院勤務(病院薬剤師)
医師や看護師とチームを組み病院で勤務したい方向けの職場です。
医療の最前線で働くことができますが、妥協の無いプロ意識や情報収集し続ける努力が必須です。症状の重い患者さんと触れる機会もあり、豊富な知識と経験で寄り添える働きが求められます。
調剤薬局勤務
調剤薬局は処方箋の指示に従ってお薬を出し、服薬指導を行います。
在庫管理・事務処理などが発生し、薬剤師が少ない職場だと処方箋の処理枚数が多くなります。厚労省の省令では、1人で1日40枚の処方箋に対応するのが基本。1枚の平均時間はおおよそ12分なので、これ以上の対応が必要な職場の場合は作業の効率化などを考えなくてはなりません。
仕事に集中して、黙々と作業を行うことができる能力が求められます。
ドラッグストア勤務
気軽に利用されるドラッグストアは、病院へ行くほどでは無いものの不調を抱えた患者さんの対応を行います。患者さんの体調の様子や会話の中から症状を判断して改善が見込める医薬品を提案しなければならないため、コミュニケーション能力の高さと判断力が求められます。個人のスキルに依存する分、給料面も良い職場が多く、高収入を求める人へおすすめの職場といえるでしょう。
製薬会社勤務
医薬品メーカーへ務め、病院や薬局を訪問し医薬品の情報提供や情報収集、また医師へのアドバイスをすることがメインの仕事です。質の高い医療情報を広めることで、医療に貢献できる仕事です。一方で研究者として新薬の研究や開発に従事する場合もあります。
薬剤師に必要なスキル
薬剤師に求められるスキルは数多くありますが、一覧にまとめると下記が薬剤師に必要不可欠なスキルといえます。
- 医療への心構え
- 医薬品への深い知識
- コミュニケーションスキル
- 自己学習
地域の健康に貢献したいという思いがあり、発展を続ける医療分野への学習意欲が高い人に向いている職業です。