専門的な職種として人気の高い医療系資格
医系資格の中でも医師に次いでよく知られているのが看護師です。
看護師は以前までは「看護婦」と呼ばれる女性の仕事というイメージがありましたが、現在では名称の変更とともに男性の看護師も少しずつながら増えてきています。
看護師も医師と同様に業務内で医療行為を数多くしなければならないこととなっているので、就職のためには必ず国家資格を取得しなくてはならないこととされています。
国家試験を受験するためにはその前に看護師養成課程を最低でも3年は受けなければいけないこととされています。
ですが医師が大学の医学部に6年以上となっているに対し、看護師の養成学校は大学、短大、専門学校を複数のルートがあるので自分の希望に合わせて進学先を選ぶことができます。
ただし最近では看護学校から看護師になるという人は減少傾向にあり、4年制の大学看護学部を卒業するルートをとる人が増えてきています。
なお看護師にも上記で説明した国家資格としての「看護師」免許のほかに、全国都道府県が技能検定として実施している「准看護師」という資格もあります。
准看護師は看護師よりも短い2年制の養成課程を受ければ試験の受験ができるので、早くに就職をしたいという人にとっては便利です。
しかし実際の勤務においては看護師よりも待遇面で1ランク下に位置されることもあり、担当できる業務範囲も限定されてくるのでここ最近では減少してきています。
看護師になるためのルート
具体的な看護師になるためのルートを説明します。
いくつか方法はありますが、最も早く看護師資格を得るなら中学校卒業後に高等学校看護師養成課程校に進学するのがおすすめです。
参考>>http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shinkou/kango/
看護師養成課程は基本的には3年間となっているのですが、高等学校に看護科があるところに進学をした場合には5年一貫として課程が組まれているため高等学校普通科卒業から看護学校に進学するよりも1年早く国家試験の受験資格を得ることができます。
この高等学校看護師養成課程校は平成14年から作られたものであり、5年間をかけてじっくり看護師になるための勉強をしていくことになります。
なお先に准看護師の資格を取得している人は新たに看護師国家資格を受験したい場合には養成課程を2年間受けることで受験資格を得ることができます。
看護師からのキャリアアップは無数
看護師は夜勤や連勤などの仕事のつらさが何かと取り上げられることが多い仕事ではありますが、女性の仕事としてはかなり高収入を期待することができるという点は確かです。
新卒として働き始めたころから比較的給与水準は安定しており、さらに経験を積んでスキルを磨くことでより待遇のよい場所へと転職をすることもできます。
また結婚や出産などの都合により一時的に退職をすることになっても、看護師資格は一生使えるものであるので復職先探しにもそれほど苦労をすることがありません。
長く看護師として勤務をしていくことで認定看護師や専門看護師といった専門職へとキャリアアップすることもできますし、大学の看護学部を出るなど一定の条件を満たしている人ならば保健師や助産師といった上位資格を取得して活躍の場を広げていくことも可能です。
看護師の就職先として最も多いのは病院での勤務看護師ですが、他にも診療所に勤務をしたり、訪問看護や民間企業での企業内看護をする仕事を選ぶこともできます。
しかしそうした特殊な看護業務もすべて基礎的なスキルが備わっていることが条件となるので、新人のころはまずは病院などでできるだけ多くの臨床経験を積むようにするのがよい方法といえます。