救急救命士

救急車の中での救命措置をする仕事

救急救命士は、通報を受けて患者を輸送するために派遣される救急車の中に待機し、病院に到着するまでの間に必要な救急措置をするための仕事です。

基本的には救急活動は同乗する医師免許資格者の指示に従うことになっていますが、近年の医療人材不足と初動の救命措置が患者さんの生存確率に大きく関係することから、平成18年4月より一部の薬物投与など広い範囲での活動ができるようになりました。

つまりそれ以降に救急救命士を目指す人にとってはより難易度の高い試験に合格しなければいけないということです。

救急救命士として勤務をするためには事前に厚生労働大臣によって認定される国家資格となっています。

細かい救急救命士という資格についての規定は救急救命士法という法律で定められており、その記載が受験要件や合格の基準となります。

救急救命士となるための国家試験受験要件を満たすルートには主に二つがあります。

一つ目が高等学校を卒業したあとに救急救命士養成課程のある専門学校などで2年以上の課程を修了すること、もう一つは消防法に定められる救急業務の講習をすべて修了しかつ5年以上もしくは1年間で2000時間以上の救急業務に携わるということです。

医療現場ではなく消防士として待機する

救急救命士というと病院内での活動をする人のように思われますが、実際の勤務先は消防署です。

119番の通報を受けて出動をする救急車は普段は消防署に消防車とともに置かれており、必要に応じて救急救命士もそれに同乗して人命の救助にあたります。

出動するかどうかは通報時の連絡内容によって判断されることになります。

救急救命士という資格は専門の学科や実務経験が必要な取得の難しい資格ですが、消防官という地方公務員となる仕事ということもあり現在では非常に人気があります。

ですので資格を取得したからといって必ずいい条件の求人があるとは限らず、場合によっては数十倍という狭き門の求人に応募をしなくてはいけないということもよくあります。

消防官として採用されるためには救急救命士としての技能だけでは足りず、そこに加えて公務員試験にパスするための勉強をしていかないといけません。

採用はその地方自治体によって内容や採用人数が異なるので、事前にかなりしっかり調査をしていかないと合格をするのは難しいことと思います。

実際の仕事はかなり厳しい現場もあります

救急救命士の仕事は言うまでもなくできるだけ多くの人の命を救うということです。

同じ人の命を救う仕事とはいえ病院内で勤務する医師や看護師と比較しても、一分一秒を争うような重症患者と遭遇する可能性に常にさらされる救急救命士の仕事はかなり精神的につらいこともあるといいます。

もちろん自分の行動により亡くなる直前であった人が奇跡的に命を取り戻したとなるとうれしいことですが、逆に自分のちょっとしたミスや油断、自分の力ではどうしようもなかったことのために命を落としてしまった人も出てきてしまう可能性があります。

ある意味救急救命士としての仕事はそうした精神的に過酷な状況をいかに強い心で乗り切っていくことができるかにかかっているといえます。